ビャッコと休日



◆P3・主人公とビャッコ・時間軸不定◆
※主人公名・水沢凌(みずさわしのぐ)、ペルソナが具現化&個性、性格ありのパラレル


 久し振りに何の予定もない日曜日。空は高く晴れ渡り、陽射しがぽかぽかと暖かく心地良い。
 いつもよりもやや遅くに起き出した凌は、ふと思い付いて屋上の鍵を借りに行った。
 そうして屋上に出て何をしているのかといえば。

「んー、やっぱきもちいー……」

 なんて、凌にしてみれば珍しく嬉しそうな声で言っていたりする。
 その言葉を向けている相手は。

「主も、物好きなものだ」

 返ってくるのは、どこか途惑ったような、けれど決して嫌がっているわけではない、声。
 凌を主と呼ぶ、低めの声を発しているのは。

「初めて会った時からずっと思ってたんだ。絶対気持ちいいだろうなーって」
「意に沿えたのならば、呼ばれた甲斐がある」
「付き合ってくれてありがとう、ビャッコ」

 ビャッコ、と凌が呼んだその相手は。
 紛れもなくペルソナである。
 漢字変換するならば白虎、となる。四神として知る者もいるのではなかろうか。
 外見は名前そのままの白い虎だ。

 凌が今何をしているのかと言えば。
 ビャッコの背に凭れかかり、そのふわふわとした毛並みを堪能しつつの日向ぼっこである。
 所謂伏せの体勢をしているビャッコはと言えば、雄々しい外見とは裏腹に機嫌よさそうにゆっくりと尻尾を揺らしていたりして。

「いい天気だなあ……」

 たまには休日をこんな風に満喫するのも、いいかもしれない。
 そんな事を考えながら、ゆっくりと目を閉じた。


END



またやってるぜ、なペルソナ具現化。
ビャッコにさわりたーい! は完全に私の心境なわけですが(笑)
だって絶対ふかふかだと思うんだ…!

凌くんは動物が好きです。コロちゃんのブラッシング担当は彼です。
…とかいう裏設定を勝手に作れたりするのが自我なし主人公の魅力か。(幻水とかね)
あ、タイトルはあれです。あの某有名白猫ゲームからです。

しかしここに何本話を書く気だろうな自分……
P3に至ってはここでしか書いたことないけどな! あっはっはっ。
これからも萌えと欲望に忠実に突っ走りまーす。



2007/10/08 ブログ小話
(UPDATE.2008/6/19)






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