【今日も地球は愛でまわる。】 「なー天国さぁ、ウチのガッコに編入しねー?」 「しない」 「んだよ、即答かよ」 「……そこはかとなく嫌な予感がするんだが、一応聞いておいてやる。何でそんなこと言い出したお前」 「やー、やっぱ恋人とは少しでも長く一緒に居たいっつーかさ?」 「あからさまに目ぇ逸らしながら言ってんじゃねぇよ」 「伝わんねーかなー、この俺の健気な想いが」 「誰に何吹き込まれた? つか、何企んでんのか言ってみ?」 「ホラ、制服デートとか? やっぱ学生のうちならではじゃん」 「んなもん、お前が部活サボって十二支に押しかけて来るお陰で今だって充分成立してんだろ」 「教科書の貸し借りとか、一緒に弁当食うとかさ」 「お前、単位計算してサボれる限りサボってやるって豪語してたんだろ」 「うげ、それ誰に……っ」 「親切なすみれちゃん」 「はーあー? んだよ、俺知らねーぞっ」 「当たり前だろ、お前いなかったし」 「いつだよ、つか何でどこでどうして接点があるんだよアイツとっ」 「あーもーいちいち過剰反応してんじゃねーよ。あのなあ、俺はお前と違って社交的で常識も備わってっから、人脈も情報網も広いんだっつの」 「女装グッズ常備のヤツが常識を語るなんて常識が聞いて呆れッ」 「ち、外したか」 「あぶ、危ねえな! つかマジで狙ったっしょ今! 自分の彼氏の顔を!!」 「ナイス反射神経。ついでに彼氏とか言うな、キモイ」 「事実っしょー?」 「あーもーマジでウザイって言うかー。いーからさっさと吐け。何がどうして編入とか言い出した」 「いやー、別に大したことじゃねんだけどさ」 「おう」 「お互い学生の身の上であるうちにさ、部室とか教室とかそーゆーシチュエーションでってのも……」 「死ネ★」 「うおあっ! マジで狙うなって、だから!」 「地球の未来の為にお前は今ここで殺す。安心しろ、骨ぐらいは拾ってやる」 「いや、野望を叶えるまでは死ねねーっしょ!」 「まだ言うか貴様」 「十二支がイヤっつーなら華武でも全然いいしなー」 「前言撤回。貴様なぞ骨も拾う価値はないわ! 滅せよ!!」 「キャラ変わってんぞー」 「避けんじゃねー!!」 |
Web拍手ありがとうございますSS、第12弾。 「終末論」とはうってかわってアホ丸出しな二人。 この二人は両者とも舌が回るので応酬は凄そうだなぁ。 ついでに二人ともそこそこ喧嘩強そうだ、というのは独断と偏見ですが。 Web拍手掲載期間→2004.11.16〜2005.01.06 |