予告編、或いは試作品




 向けた銃口の先に何を見るのか。
 振り上げたナイフの切っ先に何を想うのか。
 裏切りは当然。殺戮は必然。狂気と理性が混然する中、婉然と笑う死神に抱かれるのは誰か。
 慨然などは意味を成さない場所で、確然たる意思を保っていられるのは幸か不幸か。
 呆然としている暇があるなら、武器を手に取れ。敢然たる意思を持って、目の前に立ち塞がる敵に刃を振るえ。
 たとえ、その敵が級友であろうとも。

「武器…? 先生、これはどういう事ですか」(近藤)
「生きるの。何があっても、諦めないで」(妙)
「俺は死にたくない…死にたくないんだ…ッ」(山崎)
「僕はこういう場面じゃ、雑魚キャラ扱いでしょうから」(新八)
「全く、悪趣味なことだな」(九兵衛)
「先生がいなくて良かった。だって躊躇うことなく殺せるもの」(猿飛)
「クッソ…どいつもこいつも、イカれてやがるっ!」(土方)
「……なんで、こんな事になったアルか」(神楽)
「俺は君を殺せるが、それでもか?」(桂)
「あーあ、ハズレかィ。ま、どうとでもならァ」(沖田)
「冗談じゃない、わよ!」(阿音)
「撃てるか…? いや、撃つ、撃つんだ、降伏しねえなら……」(長谷川)
「ちょっとちょっとォ、マジで? 冗談じゃないってカンジなんだけどォ」(ハム子)
「目標、発見」(たま)


 死への行進は続く。最後の一人に至るまで――


「さぁて、始めるか」(銀八)


END


 

 



Web拍手掲載期間→不明
UPDATE/2008.8.3(sun)

いつだったか忘れてしまったんですが、最近でし、た……
然が付く単語を沢山使いたかった、みたいになっとる。

 

 

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