需要と供給、そのバランスについての考察




「卵が先か鶏が先かみたいなもんだよなぁ…」
「何がでィ?」
「うわっ! ちょ、だからいきなり背後に立つのやめてくださいって!」
「進歩しねぇなァ。いい加減俺の気配ぐらい読めるようになりなせぇ」
「真選組で隊長やってる人の気配読めって…ムチャクチャ言ってる自覚あります?」
「気合いで何とかしろィ」
「ならないから。気合いで何とかなる問題とならない問題あるから。これはならない方だから」
「じゃ、愛で」
「はーいじゃあ今回の議題は需要と供給のバランスについてですよー」
「強引な話題転換だなァオイ」
「余計な事突っ込まなくていいから。いやでも真面目な話どうなんでしょうね?」
「需要が先か供給が先かって事かィ?」
「そうです。需要があるから供給が増えるのか、供給があるから需要されるのか」
「さてねェ…両方じゃねぇかな」
「それも一理ありますね」
「量産されてる事に価値を見出だす奴もいるだろうし、求められてるから作るって奴もいるだろうしなァ」
「沖田さんが珍しくマトモな発言を…!」
「まぁ世の中には流れなんざ関係なしに自分の意にしか添えない職人気質って言やあ聞こえのいい実質不器用極まりない奴もいたりするけどなァ」
「うわ、長台詞なんて更に珍しいし! って沖田さんノンブレスで喋らないで下さいよ。しかもなんで言葉に刺があるんですか。誰の話してるんですか」
「さあなァ。高杉ブームが訪れて誰に見せるでも発表する予定もないのに延々と狂犬と眼鏡の話を書き続けてる誰かの事なんて一っ言も言ってねーぜィ?」
「言ってる、言ってるからそれ! まごうことなくまるっと全部ばらしてるからね!」
「沖新でさえ茨だっつーのに高杉+新八(CP未満)なんて誰の為に書いてるんだかっつー話だろうがよ」
「うわあ…生々しいというか生温いというかそういう話やめましょうよ沖田さん……」
「そもそも自分の欲望の赴くままにしか書けねーくせに需要と供給を気にするのが間違いってもんでさァ」
「はあ、まあ、その通りなんですけど」
「大体人様との交流を怠ってるから需要も分からないサイトになっちまってんでさァ…で、何で背中を覗き込んでんだお前ェは」
「いや、なんかあまりにマトモな発言ばっかりだから、中に誰かいるのかなあって」
「失敬な」
「ぎゃあっ! ちょ、そこ首だから! 絞まってる絞まってる絞まってる!」
「絞めてんだから当たり前だろィ」
「お、落ちる落ちるから! すいませんって!」
「あ〜あ、俺の繊細な心を傷つけてくれやがって。どう責任取るつもりなんでィ?」
「せ…っ? うあ」
「このまま落として拉致るか」
「ちょ、何物騒な発言してんのアンタ仮にも警察でしょうが! 犯罪、それ犯罪だから!」
「いやいや、任意同行でさァ」
「んな乱暴な任意があってたまるかァァァ!!」



終劇。


 

 


予想外に長くなってビックリです。すいません会話文だけなのに。
これまるっと読んだチャレンジャーさんているんだろか。
ここに書く小話もどきって、前回もそうだったけど私の日記とか意見をキャラに言わせてるだけだから正確にはSSとは言えない気がしてたり。
キャラに喋らせ系は楽で楽しいですが暴走しがちなのが難。

まー今回何が一番のチャレンジかってこれだけの文字数を携帯でちまちま打ってる事だと思うわけなんですが(笑)頑張ったよ!(自分で言うか)
沖田が言ってた狂犬+眼鏡(CP未満)はマジで書いてます。完璧な趣味で。高杉の名前出ないわ全体的に暗めだわで、書きたい場面を書きたいようにしか書いてない問題作(笑)

2007/05/15


(UPDATE/2009.4.4)

 

 

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