日々徒然ときどきSS、のち散文
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2006/05/07(日)
Psycho le Cemuライブin中野サンプラザ


生憎の雨。
風も強く、空は重い色をした雲で覆われていた。
サンプラザ前はビル風なのか何なのか、風が強く。
季節外れの嵐のような様相を呈していた。
それが、エピローグの日。


友人とも話していたのだが、解散だ何だののライブの時は大概が天気が悪いなー。
人の淋しさや哀しさを反映したかのような。
雨模様の空を見上げながら、強く思い返したのは印象的だったデュールの解散ライブだったりとかして。
あの時の二階は凄かったな……普段見上げてるばっかの人が同じ場所に!(笑)

数年ぶりのサンプラザ(つっても昨日来たばっかだがまあ置いといて)、そのロビーには雑誌やバンド仲間、ファン有志からの花が飾ってあった。
バンド系からがムックと善徳だけだったのが淋しい……
Waiveの時が凄かったからなー。花も来てる人も。

階段を上がってすぐの場所に上様がいたので、手紙を渡したりしつつ。
今回も今回とてギリギリまで書いてたなぁ。何故余裕がもてないのか。
まぁ今回は全通だしな。色々慌ただしかったからな。と言い訳してみる。
しっかしD宛てのはやっつけみたいになってしま……(しーん)

開演予定時間から5分弱くらいの押しだった筈。
今回はどこの会場もそんなに時間押さなかったように思います。
(衣装飾るのに手間取ったのかなーと思われる大阪以外は。あそこは入場時間が既に押してたからな…でも終わった時間はそんなに遅くなかったよ、なぁ…?)
だって今までって10分以上押すのが当然、みたいな……

開演して幕が上がると(この日は幕が下ろされていた)、立っていたのはデビュー時の衣装…つまり理想郷過去の衣装を身につけた5人。
うわあー懐かしいなあ、と何だか感慨深いものがありました。
ダンスナンバーメドレーで始まって、ああそういやこれってあの会場でやったよなあ、なんて思い返したりすつつ。
ライブ自体はね、いつも通りでした。
むしろ新木場〜サンプラ1日目までの映像とかのが終わり感を漂わせていたような。

まあ、今までと違ったのはやっぱMCですかね。
もー、メンバーがぼろっぼろ泣く泣く。
それにつられて客席からもすすり泣きの嵐。
…って解散じゃねーんしょやー!!
活動「休止」なんでしょーがー!
何でアンタらそんな終わり臭漂わせ…ちょ、ま、やめ……
みたいなね。
建前だろーが何だろーが「休止」って銘打ってるわけなんだから、他でもないサイコを好きな人らがそれを信じなくてどーすんのよーああもう泣くな、泣くなメンバー!!
とか、ぐるぐる考えながら聞いてたので正直何話してたのかとか、細かい部分は覚えてません。大まかに、輪郭はぼやーっと分かるんだけど……やっぱ何だかんだで自分も動揺してたんかなあ、って今になると思います。覚えてないってことは。

YURAサマ、seek、AYA、Lida、DAISHIの順で出てきて喋ってたんですけど。
それまで涙のなの字も見せなかった私の涙腺、Lidaの時に異常を見せました。
ええ、はい。泣いちゃいました。もらい泣き。きーっ、悔しいぃ!
だってあの人、喋り出し普通だったんですよ。
ふっつーに「どーもー」みたいに話し出したのに、途中で声詰まらせたりとかさ……!
ああもうやめてよー!!
そんなもん、思わずつられちゃったじゃないよー!
でもあれやね、自分結構散々なこと言ってたりしたけど(苦笑)やっぱLidaファンだったんだなあと再確認しましたわ。
だってもう、ホント彼が泣いた途端にボロって出たもん。びっくりした。
涙ってああいう風に出るもんなんだね。

で、件の、DAISHIさんですが。
もー、既に出てくる時にボロ泣き。
しかもこれがまた、泣き方が子供なんですよ。
ちっさい子がしゃくりあげながら泣いてるみたいな感じでね。
あーこれ母性くすぐられる人いっぱいおんねやろなー、とか思いながらうっかり私も頭を撫でてあげたいような気分になってました(笑)
直前のLidaからうっかりもらい泣き(しかも号泣)したのに、DAISHIがあんまり泣いてるもんだから逆に冷静になっちゃって涙止まるしね。
ええと、こっから先は金沢の主観によるウザイDAISHI語りなので反転します。

えぐえぐ泣きながら家庭環境のこととか、メンバーのこととかを喋るDAISHIを見て思ったこと。

DAISHIは、嫁を、もらえ。


月並みだけど帰る場所とか、護るものとか、そういうのがあった方がいいよ。
約束も何もなく、無条件で一緒に居られる人、一緒にご飯を食べてくれる人、つまりは家族っていうのがいた方が絶対いい。
そう思った。
まあ家族が出来たから、嫁を貰ったからってDAISHIの抱える孤独や淋しさがすぐに一掃されるわけじゃないけどさ。

……こんなん言ったらおこがましいんだろうけど、何となくDAISHIの気持ちが分かる部分も、あったりするのでね、私。
人格形成期に充分に親の愛を得られなかった人って、皆どこかしらでいつまでも孤独とか淋しさっていうのを引きずっちゃうんじゃないかな。
勿論、DAISHIはDAISHIのおかれた環境でちゃんと心を砕いてくれる人がいたんだろうし、私は私でちゃんと養ってもらったし、ってのは分かってるんだけどね。
でも、子供心に感じた淋しさっていうのはきっとずっと拭えないもんなんだろうと思う。
人が生きる上で己が「個」であることを理解するのは確かに必要なことだけど。でも、それはある程度自我が確立した思春期とかに悟るべきものだと思うのよ。
子供のうち、小学校卒業くらいまではただ無条件で愛されてるってことを心で肌で理解しないと駄目なんじゃないかな。

でもそういう人って、淋しい淋しい言いながらそのくせに「愛ってなに?」みたいな部分もあったりしてね。
譲れないものも大切な物も人も友人も恋人もちゃんといて、それはまごうことない本当の事なのにそれでも愛すること、愛されることがよく分からないなと思う自分がどこかに存在していたりもするのさ。
満たされない餓えみたいに、淋しさとか孤独をずっとずっと抱え込んでる。
親の帰りを、膝を抱えて待つ子供みたいに。
それを満たす方法は頭では分かっているのに、どうすればいいのか分からなくて呆然と突っ立ったままでいたりして。
……そんな感じなのかなあって。そういう心地を、どこかで抱え続けてきたんじゃないのかなあって、思ってみたりした。

あと、もうひとつ。
直接己が手を下したわけじゃないけど、DAISHIは人の死に関わってる。(って某雑誌のインタビューで言ってた)
それも、一方的にシンパシーを感じる要因の一つなんだろうな。
ま、私のはDAISHIに比べれば全然軽いんだろうけどね。幼少期のことも、人の死のことも。
でも、重軽度の差はあれ、そういう昏くてどろりとしたものは苦いんだ。
苦くて重くて、振り捨ててしまいたいのに意識に刷り込まれたそれは消えてくれない。

DAISHIのね、明るい声の裏にある、多分本人もそうと意識してないけど何となくじわりと滲む闇みたいなものに惹かれた人って多いんじゃないかな。
ファン然り、メンバー然り。
本人が意識してないから、惹かれた人たちにもそうという感覚はないんだろうけど。
DAISHIは表に見せてる顔は明るいだけに、余計にね。本人も分かってないというか気付いてないのかも、だけど。
仮面を被り過ぎちゃって、あれぇ本当の顔って…? みたいな。

ま、どれもこれも憶測だけどね。
DAISHIの真実はDAISHIにしか分かんないもんだからね。
でも、今まで勝手に思ってた「欠片ぐらいなら、同じような気持ちを抱いてた、かも?」っていうのがね。
今回泣いてるDAISHIを見てあながち間違いでもなかったのかなー、なんて。
いやまあこんなん思ってるの本人とかファンに知られたら「何フザけたことぬかしとんじゃこのアホボケカスが」って言われちゃいそうだけどー(笑)
でも、ね。

DAISHIには幸せになってほしい、な。
と、思った次第です。

もらい泣きしたLidaの時にすらそこまで思わなかったのに!
で、そこから嫁を貰えになったと(笑)
価値とか資格とか、そんなん他人が勝手に言ってるだけなんだし。
もしくはありもしないのに自分で作っちゃってるだけだったりするし。
気楽にやれやー、なのですね。

ホントにさぁ……ご飯が一緒に食べられて〜とか言ってるんなら嫁だっつの(笑)



ぜーはーぜーはー。
おわ、何だこれ。おま、誰ファンなんだよっつーぐらいDAISHI語りが!(笑)

ラストはやっぱりリメンバランスでした。
まあ好きだけどねこの曲。
アンコール代わりに歌われやがったからちょっと半減したさ…! とか言っちゃうよすまん。
あーでもこの曲の時も泣けました、実は。

だってだって、またもLidaがやらかしたんだもん…!
またあの男が途中で泣いた所為で演奏止まったりとかしやがったんだもん…!
その瞬間、DAISHIのMCで落ちついてた筈の涙腺が決壊。
うええええ、泣けない泣けないーって途中まで思ってたのにー。
っつかホント、Lidaが泣くたびにつられて泣くってどうなんよ、自分(苦笑)
えぐえぐ涙を拭いながら、あーやっぱ自分Lida好きだったんだぁ、ファンだったんだぁ、と静かに再確認してました。


ライブレポ、とは決して言えない感想文です。
だけど書いておきたかった。
このぐちゃぐちゃな気持ちも、余すことなく。
何がどうあれ、好きなんだってば。大事なんだってば。
そういう気持ちを「終わっちゃったね、じゃあハイ次ね」って言えるほど人間冷たくは出来てないと思うのよ。つか、そう信じたいのよ。
出会えて、好きって、大事だって、そう思えたんだからそれを抱えていきたいのさ。

好きだなぁぁ、とか。楽しいなー、とか。
そう思えた瞬間はなくならいし、嘘じゃないから、明日からも私を支える糧に充分なり得るものだから。

数えきれないほどのありがとう、と。
今はすこし、おやすみなさい。
でも、またね。

なのです。
私みたいな人間が生半可な気持ちで好きって主張するわけないっしょー!
なめんな、まだまだ好きでいるんだからな覚悟しとけ!
っていう、宣戦布告もあるけどね(笑)
うん、ともかく今は。

どうもありがとう、またね!



携帯からこの日撮った写真が発掘されたので貼っておいてみる。
いかんせん機種が古いので荒いんですけどね……


会場内、階段の踊り場にあった看板。


善徳から来てた花。
バンド関係はあとムックさんから来てた…のにそっちは撮ってない自分(消しちゃったっぽい)