日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2004/03/09(火) |
[SS・ミスフルパラレル]ミスフル DE KOF★(パラレル設定メモetc) |
あまりに暇だったので、仕事中に考えたミスフルinKOFネタ。 以前相方と話してたコスプレネタ(フルキャラにKOFのコスをさせるという代物…その後企画は進んでません/笑←また相方に怒られそうなこと書いてる死)とは別種です。 ここの日記で何度かやった、設定をイタダキマスv ってなカンジです。(例・2003/12/16のりりむキッス設定芭猿、2003/11/2他のNIGHT HEADパラレル「深き森の彼方」などなど) SSってーよりも小ネタメモなカンジなんだけど、まぁ日記は好き勝手空間なので大目に見てやってくださいな(誰に言うとるのか) あーしっかしホンット好きにやってるよね、ここは(苦笑) そうそう、勿論基本として天国受けは抑えてますよ(いっぺん死んで来い) そんでどーでもいいがローカルカテゴリの「SS・ミスフル」が多すぎです。 寧ろ表記は「多すぎDEATH」のがいーかもしれない(あっはっは) 79やて。 ぶっちぎりでローカルカテゴリ内のTOPを誇っておりますよ。 そのうちローカルカテゴリに「SS・ミスフルパラレル」が出来るかもしれないし、出来ないかもしれない(笑…てる場合やないなぁ) ……まーぶっちゃけて言えば、カップリングの時点でパラレルってんだけどねっ(あーあ言っちゃった) 1.天国=草薙京、屑桐=八神庵 「屑桐さん…どうしても、やるのかよ?」 「ふん……今更命乞いか」 屑桐の、こちらを馬鹿にしきったような言葉。 けれど天国は、怒る様子など微塵も見せずに。それどころか、その唇の端を吊り上げた。 その笑顔の意図を計り兼ねた屑桐が、眉間に皺を寄せる。 「貴様、何を笑っている? 死を前にして気がふれたか?」 「いーや? 分かってねえなぁ、と思ってさ」 「……何だと?」 「俺が負けるわけ、ねーじゃん? だって俺、強ぇもん」 にっこり。 そんな擬音語がしっくりくるような笑みを浮かべて、天国は僅かに首を傾げる。 笑う天国の目は、まっすぐに屑桐を見据えていた。 強い光の宿った、いっそ残酷にも見える色を浮かべた目。 無造作に体の横に下ろされている天国の手、その指先に炎がちらつく。 まるで、天国の闘争心そのものを示しているかのように。 その炎は、目に痛いほどの赫だった。 「だーから、俺が心配してんのは、屑桐さんのことなんだよね。だって俺と同じでさ、負け知らずって顔なんだもん、アンタ」 「御託を並べる前に、己の身を案じたらどうだ」 不機嫌さを隠そうともせず言い捨てた屑桐の指先にも、炎がちらついた。 天国の紅蓮とは対称的な、青紫の炎。 それを目にした天国は、ゆっくり目を細めた。 苛立ったようにも、微笑ったようにも見える表情。 「ま、闘りゃあ、分かんだろ」 「…そういうことだな」 ……試合、開始。 2.天国=草薙京、御柳=七枷社、犬飼=K'、辰羅川=マキシマ、紅印=シェルミー、鹿目=クリス 「さ〜るのっ」 背後から、あからさまに弾んだ声音で名前を呼ばれた。 次いで、肩にずし、と重圧がかかる。 それが誰かの手だ、と認識する前に天国はギッと声の方を睨みつけていた。 「……何を面白おかしく復活してやがるテメエ。ていうか燃やされてぇのか、そうかそういうことか、よし一発で楽にしてやるからそこ動くなよ」 「んーだよ、そうピリピリしなくってもいーっしょ? せっかく再会できたってのによー。ていうかもっと色気のある意味で燃えるってんならいつでも大歓迎〜」 「俺はお前のそういう所がキライなんだっつっとんじゃー!!!」 「熱っ。あーあーもー。そういう態度が余計に煽るってーの、分かってねぇのかな〜?」 叫んで、天国は肩に置かれていた御柳の手を些か乱暴に振り払った。 火の粉を飛ばす、というオマケ付きで。 流石に手を離した御柳だが、何が楽しいのかくつくつと笑っている。 天国はそれにじろりと一瞥をくれ、それでも怯む様子を微塵も見せない御柳を無視することにしたらしい。 ふい、と踵を返した。 「猿、何やってんだ。次の試合、始まるぞ」 「あー? ああ……そろそろか」 苛立ちも露な天国に声をかけてきたのは、犬飼だ。 何の因果か同じチームになった犬飼に対し、天国はいつもに比べて幾許か警戒を緩めているらしかった。 傍目から見ても分かるほどぴりぴりとした空気を纏わりつかせていた天国だが、試合、という言葉を耳にすると顔つきが変わった。 鋭利な雰囲気は払拭されきったわけではないが、苛立ちのみが支配していた一瞬前とは明らかに違う。 こんな時の天国の表情は、日本刀のようだと思う。 よく手入れされた、鞘から抜き放つ、それだけでその場の空気をも変えてしまう、そんな刀のようだと。 犬飼が天国の横顔を見つめているのを、面白くなさげに見ているのは御柳だ。 ただでさえ、天国と犬飼が同じチームということだけでも面白くないというのに。 この期に及んで、会話の邪魔までされては面白いわけもない。 最も、その会話というのは御柳が思い込んでいるだけで天国にしてみれば言葉を交わした、という意識などほとんどないということを追記しなければならないのだが。 まあ、ともかく。 御柳の機嫌は急降下したのだ。 そうして降下してしまった機嫌そのままに、御柳は犬飼に言葉を投げかける。 「邪魔すんなよ。俺と話してんの、天国は」 「……嫌がってるようにしか見えなかったが?」 「イヤよイヤよも好きのうち、ってーんだろ。あ、悪い悪い、こんな難しい言葉は分かんねーよな〜?」 「試合前に殺されてーみたいだな、御柳」 「はっ、テメー如きにこの俺が殺れるかよ。返り討ちけってーい」 犬飼がグローブを握り、御柳が口元を歪めて前髪をかき上げる。 一触即発、そんな空気が流れたその時。 「犬飼君、試合が始まるから猿野クンを呼びに行ってくれるように頼みましたよね?」 「ちょっと、またくだらないことで喧嘩してんの? どーでもいいけど、それでアタシのデザインした服を汚すのやめてくれないかしら」 二人を止め、かつちくりちくりと嫌味まで言ってのけたのは辰羅川と、紅印だ。 そこでようやく、二人は天国の姿がないことに気付く。 犬飼は辰羅川に、御柳は紅印に、それぞれ視線を向けた。 「辰……猿がいないんだが」 「あっれー? 猿野は?」 「お前らはバカなのだ。猿野はとっくに試合会場へ向かったのだ」 ちくり、を通り越してばっさり一刀両断辻斬っちゃいました、的な発言をしたのは鹿目である。 言葉をオブラートに包む、ということをしない鹿目の言葉は、なかなかに破壊力がある。 犬飼は元々無愛想な顔に憮然とした表情を浮かべ、御柳は苦虫を噛み潰したような顔になった。 「全くもう…なんでそんなに血の気が多いのよ」 「バカに何を言った所で無駄なのだ」 「あ〜あ、しょーがねーから猿野の試合でもゆっっくり見ることにすっか」 「犬飼君、我々も参りましょう」 「……ああ」 両者が再び、今度は試合の相手として顔を付き合わせることになるのは、決勝戦のこと。 あーもう一作くらい書きたかったけど長くなってもたのでこれまで。 ちうかメモに頑張り過ぎです金沢さん(笑) KOF分からないと全然分からない話なんですけどね〜。趣味趣味。 2003ではオロチの封印解かれちゃったらしいし…… なんだかんだで未だに好きなゲームなので、こういうのは書いてて楽しい。 獅子川先輩にテリーとか、猫湖ちゃんにレオナとか、色々考えてはいるんですけど。 これが案外難しい。 KOFの方をまなじ知ってる上に思い入れが強いから余計になんだろーけども。 今回のメモで冒険したなぁ、と思ったのは紅印シェルミーでしょうか(笑) や、だって紅印さんがシェルミーの技をかけるところを想像したら……ねえ? ある意味最凶っしょ。(投げ技投げ技) |