日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2003/12/17(水) |
[散文]基地と墓地は字面が似ている。 |
「おそらのむこう」 ひとがしぬひとがしぬひとがしぬ 遠いおそらのその向こう 僕の知らないその土地で 誰かがひっそり 死んでいく 人がしぬ人がしぬ人がしぬ 僕が見たことのないそらの色 青い青いその色を ぽっかり開けたおめめにうつして あおいおそらを見上げたままで 誰かがじっと 動かなくなる 人が死ぬ人が死ぬ人が死ぬ 灰色の雨模様のそら 水色の晴れたそら 僕が見上げたそのそらの下 遠く続くそのそらの下 僕と同じく 見上げるひとは誰だろう あおいおそらのその下で 泣いてるひとは誰だろう あおいおそらのその下で 僕もいつかは消えていく 「いず・でぃす・ぱぺっとしょう??」 分かってんでしょ、本当は? このくだらない茶番劇 幕を下ろすも上げるも 結局は自分次第だなんてこと 傷ついて 泣き喚いて それでも舞台に居座り続けるのね 大した根性だこと 呆れてるだけよ 褒めたわけじゃないわ でも、ねえ キライじゃないかもしれない そーゆーの。 「道化師じみたコイゴコロ」 分っかんないんだよ 好きかって聞かれればそんな気もするけど 否定されればそれにも頷ける気がするし なんだかひどく曖昧でさ この気持ちってやつが だって嘘みたいじゃないか 自分でも嘘みたいだと思うくらいなんだから 他人から見ればもっと嘘みたいに見えるんじゃないかな いっそ遊んでるように見えるかもしれない でも必死なんだけどなぁ 跳ねて飛んでおどけて見せて 笑ってくれればそれで最高 それが最高 だなーんてさ らしくないよね 自分でも思うしさ でもなーんかしょーもないことに その顔を見てるだけで嬉しいんだよ ああでもこれってやっぱり 結局 好きってことか? 「林檎を齧ると罪になるなら」 赫い実を貰ってきたよ うさぎがいいなら 剥く前に言ってね ちゃんと甘いってさ 貰いものなんだけど 紅くて綺麗だって 喜びそうだと思って 林檎の皮を 最後まで切らずに 一繋ぎで切れたら願い事が叶うんだって 聞いたことないかい 皮肉だね これは楽園を追われた その要因になった物なのに ああ ねえ やっぱり半分にしようか 二人で、さ 堕ちるみたいな気分で。。。 |