.
日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2003/04/15(火) |
[SS・ミスフル]ばいばい、またね。(明美独白) |
大人になんかね、なりたくなかったんだよ。 誰かの手を握っていられる、子供のままでいたかった。 でも、 痛いくらい残酷な現実が目の前に付きつけられるのを、 ちゃんと分かってたんだと思う。 それでも捨てられないものがあるのは、 弱さって言うのかな。 どうなのかな。 あたしには分からないけど。 それを捨てたくないから、今は捨てない。 不様でいい。 それを抱えてなきゃ、あたしはあたしじゃなくなるから。 一人きりがイヤだと思うのは、不自然じゃないよね? 依存するんじゃなくて、隣りにいたいって。 誰かの傍にいたいって、そう思うのは。 あたしはあたしの抱えたいものを抱えていくの。 今は置いていっていいよ。 先に行ってていいよ。 いつか、ちゃんと、絶対、追いつくから。 抱えたものを重く感じなくなることなんて、 きっとずっとないことだけど。 その時には、隣りにいられるようにするから。 一緒の歩調で歩けるようにするから。 待っててなんて言わない。 行ってよ。 絶対追いつくから。 だから、その時まで。 ばいばい、またね。 END 明美。 誰が何と言おうと明美。 天国で書いてたら嫌になるくらい乙女になったんで、明美に変更したのは内緒の話(言うとる言うとる) 素人天国の苦悩、みたいな。 明美になっちゃったけど(爆/爆笑ではなく爆発でお願いします)
|