日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2003/03/30(日) |
[SS・ミスフルパラレル]天使と砂糖菓子(プランツ設定・芭猿) |
★先ずは注意報から行ってみよッ!!★ ……パラレルです。 まごうことなくパラレルです、この話は。 予想するに芭唐さんの偽者具合が今までにないぐらいになるんじゃないかと。 その上ミスフルと観用少女(プランツドール)の二重パロ。 もちろんプランツは天国、主人は芭唐さんです。 いっぺん死んでこい金沢。 みたいな内容です。 プランツ分からないとなんだかよく分からないだろうしな〜(遠い目/してる場合ぢゃ) そのうちちゃんとプランツネタとか書いたら(って書くつもりですよこの人は)その時にプランツってのが何なのか、とかどういう経緯で見つけたのか、とか書きたいのですが。 ……いつになることやら。 まぁ書きたかっただけです。 金沢はアホです(そんなん知ってます)。 苦情は受け付けませんのであしからず。 では平気なお方はスクロールプリーズ。(いい加減おかしなテンションなのも眠気が襲ってきてるからです←素直に寝ろよ…) 俺の手元には天使がいる。 ……なーんてクサイ言葉が浮かんでくるなんて、相当やられてる証だな。 でもま、ソイツさえ俺の傍にいてくれれば俺は何だってできる気になんだから。 奇跡を与えるってーことで、やっぱ天使でいいと思うんだよな。 自分でもらしくないと思いながら。 俺は今日も、ソイツの笑顔を見ると幸せを感じちまうってワケ。 なんつーか……溺れてるよなぁ。 ま、目下の所問題はないからいいっしょ? 天使と砂糖菓子。 今日も残業ごくろうさんっと。 週に一度の頻度で回ってくる残業は、俺にとっちゃ苦痛でしかない。 ……ぶっちゃけ、めんどいからだ。 いや、訂正。 苦痛でしかなかっ"た"だ。そう、過去形だ。 何故過去形なのかと言うと。 答えは、このドア(ちなみに俺の一人暮しの部屋のドアだ、1フロアに2部屋しか入ってない、マンションと言うよりかは億ションと言った方が正しい)を開けたそこに待っている。 暗証番号を入力すると、がちゃんと音がしてロックが外れる。 俺がドアを開けると、奥の部屋からぱたぱたと軽い足音が聞こえてきた。 どーでもいいけど、また転ぶなよ。 「ば、から!!」 「おー、帰ったぞ」 ソイツは転ぶことなく俺の元まで辿り着くと、たどたどしい口調で俺の名前を呼んで。 きゅうっと、俺の腰にしがみついた。 腰にっつーのは、ソイツが俺の腰までしか身長がないからで。 俺はソイツの頭をわしゃわしゃっと撫でてやる。 「イイ子で待ってたか?」 問うと、ソイツはしがみついてた腕をちょっとだけ緩めて顔を上げる。 返事の代わりに返って来たのは、極上の笑顔。 「そっか。じゃー今日は天国の好きな菓子やるな」 俺の言葉にソイツ…名前は天国、が更に嬉しそうに笑う。 それだけでもう、残業の疲れなんざ吹っ飛ぶ気がした。 っつーかむしろ吹っ飛んだっつの。 まったく、カワイイ顔してくれちゃってよ。 コレが、俺の天使。 名前は天国。 俺だけの、プランツドール。 まさか自分が誰かのためにミルクを温めるなんてことがあろうとは、予想もしていない事だった。 それが今や日課になってるっつーんだから、人生何が起こるか分からないってーことだよな。 そーいや最初の頃は温度が分からなくて大変だったんだよな。 今じゃもー慣れちまったけど。 その慣れたのがイヤじゃないってーのが一番の問題だよな…… 「そろそろだな」 呟いて、天国専用のカップを出す。 最初の頃はプランツ専用のバカ高い食器を使ってたんだが、天国本人が割りやがって。 買い直しに行く途中で寄ったデパートの食器売り場で天国が自分で選んだマグカップが、今や天国専用のになっちまってる。 プランツはとかく金が掛かると聞いていた俺は驚いて店に行ったんだが。 プランツ本人が気に入っているなら問題はないでしょう、の一言で終わっちまった。 天国が選んだのは、ごくごく普通のマグカップだ。 色は薄いグリーンで、クローバーの模様が入っている。 ……ちなみに、その時天国がねだったので俺も同じのを持ってたりする。まぁ使っても差し支えないシンプルなデザインだったから助かったけどな。 プランツは一体一体で性格も好みも違うって聞いたけど、マジだったんだなーと実感したのは多分そん時だ。 同じプランツでも録センパイ(ちなみに会社の先輩だ)のとこのプランツは食器から寝具から何から一流のじゃないとお気に召さないとか言ってたもんなー… そんな考え事をしながらも、俺の手はちゃんと動いて天国へのミルクは準備完了。 後は、菓子か。 天国がきてから、この部屋は随分あまったるい匂いがたちこめるようになったよな。 ま、それがヤじゃねーんだけどさ。 うーん、何にすっかね。 一通り見て、俺は小さな小瓶を掴んだ。 俺の手のひらに軽く乗っかるほどの小さなそれの中には、金平糖が詰まっている。 天国が気に入っている菓子の一つだ。 この程度のだったら俺も食える範囲だから、一緒に食ったりする。 「ばーかーらー??」 考え事をしていたせいで遅くなったからか、天国がキッチンの入り口にひょこっと顔を覗かせた。 おーおー、待ちきれないってー顔してやがんのな。 分かってるって。 俺が頷いてやると、天国も頷き返して。 くるりと踵を返すとリビングの方へ走って行った。 ちなみに。 プランツは基本的に喋らないことになってるらしい。 まぁ歌うプランツってのもいるにはいるらしいが、珍しい種類で滅多に出ないとか店の兄ちゃんは言ってたっけな。 そんなプランツの天国が俺の名を呼ぶのは何故か。 答えは簡単、俺がみっちり教え込んだからだ。 プランツってーのは、店で売られてる段階じゃまっさらな白紙状態なんだと。 それを買ってった(まぁそのプランツに気に入られりゃ、の話だけどな)奴の好み次第でどんな風にも育つらしい。 録センパイ曰く、子育てのようなもの、だとか。 そんなこんなで俺は天国に俺の名前を教え込んだわけだ。 自分でも驚くくらい根気強かったぜ、あの時の俺は。 ま、好きなことやってるからには苦労なんて感じねっしょ。 今はまだ俺の名前くらいしか言えねーけど(それもまだたどたどしい)、そのうち会話とかできるようになりゃ面白れーだろうなと思ってたりする。 ま、どれだけ先のことになるかは分かんねーけど。 今までだってやってこれたし、これからもやっていけるっしょ。 リビングに行くと、天国がソファの上でぴょんぴょんと飛び跳ねた。 「まーた落ちっぞ」 言ってやると、天国は跳ねるのをやめて大人しく座る。 俺はその隣りに腰を下ろし、天国にカップを渡してやった。 天国は受け取ったカップを両手で抱えるように持ち、幸せそうな顔で飲み始める。 あ〜、いいよな。 この時の顔、見てるだけでこっちまでいい気分になれんだよな。 っと、そうだ。 俺は瓶の蓋を開け、手のひらに金平糖を何粒か転がした。 それの一粒を手に取り、天国の顔の前に差し出してやる。 「天国、口開けろ」 言うと素直に口を開ける。 あーあー、ミルクが口の端に付いてるっつーの。 まぁいいか、後で拭けば。 どうせこの後飲んでまた同じことするだろうし。 とか何とか思いつつ、金平糖を天国の口の中に放り込んでやった。 ころん、と小さな音。 もくもくと口を動かしている様は、何度見た光景だろうと飽きなんて感じやしなかった。 つーか、カワイイ。 金平糖を乗せた手のひらを天国の前に差し出してやると、天国は俺の手のひらから一粒ずつ食べ始めた。 小さな指が触れる感触が、なんとも言えず小動物でも飼ってるみてーな気分だな。 食べるトコを眺めてたら、不意に天国が視線を俺に向けて。 にっこり、嬉しそうに笑いやがった。 ……幸せじゃねーか、とか思ったぞ今。 あ〜あ〜あ〜。 まったく、まさか俺がプランツにハマるとはな〜。 やっぱ世の中、何が起こるか分かんねーってこったな。 でもまぁ、後悔なんざしてねーけどな。 御柳芭唐。 目下の所、天使と同棲中。 砂糖菓子のような生活、進行中。 次に覚えさせる言葉は、やっぱ「大好き」かな…… ◆END◆ ば、芭唐さんが変態ちっくでいやんですよ金沢さん!! どーすんですかこんなん書いてもて!! しかもむっちゃ楽しんでたでしょう貴方!! ちうか!マーク多すぎですよこの後書き!! てーわーけーでー。 芭唐一人称でお送りしましたパラレルでした。 いやあぁ、楽しかったわー★ 楽し過ぎ楽し過ぎ。 てかRPGネタといいパラレルブームなのか自分…… 何に飢えてるんだ…? 理想郷か?(笑) |