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日々徒然ときどきSS、のち散文
過去の日記カテゴリ別

2003/02/04(火)
[SS・ミスフル]呼ばせてくれない?(芭猿)



「前から思ってたけど」

 彼の人の言葉は、いつも唐突です。



    
呼ばせてくれない?



「御柳ってさ、言いにくいよな」

「名前で呼べば?」

「言い間違えてバカって言いそーだ」

「あー、それは勘弁」

「……それに俺、名前で呼ぶのって苦手」

「なんでだよ? 俺は呼んでんじゃん」

「ヤ、呼ばれるのは別にいんだよ。沢松で免疫あっから」

「ふーん……」

「あ、なんか物騒なこと考えてるなっ?」

「べっつに」

「ヤメロよな。アイツは親友。そんだけだって何度も言ってんじゃん」

「分かったって」

「で、なんだっけ?」

「なんだっけって…俺の苗字が呼びにくいってんだろ?」

「あ、そう! そうなんだよな〜」

「呼びにくいって言われてもな。俺が選んだわけじゃなし」

「それは分かってっけどさ。俺も、お前の名前好きだし。良い名前だと思うし」

「そりゃどうも」

「どういたしまして…っ、じゃなくてだなぁ!」

「くるくる表情変わるな、相変わらず。おもしれー」

「人のほっぺた突つくなっつの!」

「やらかくて気持ちいーし。それでなくても触りたくなるけど」

「ッだー!! 耳元で囁くなエロ低音で!」

「あ、感じましたか? 天国クンは」

「ちっがーうっつの! テメ、ちょっと離れろッ」

「なんだよ、抱き心地良かったのに」

「ひっつかれたまんまじゃマトモに話ができんっ」

「顔真っ赤」

「笑ってんなっ、誰が原因じゃ!」

「俺」

「くっそ……しゃあしゃあとしやがってっ」

「で? 何が言いたいって?」

「あーそうそう。あのさぁ、お前あだ名とかないわけ?」

「ないな」

「即答かよッ」

「ないもんはないんだから仕方ねーだろ」

「みやくん」

「は?」

「だから、あだ名。みやくんってどーよ?」

「……そんなカワイイもんじゃねーだろ……」

「いーじゃん! みやくんみやくん♪」

「大体それだって言いにくそーじゃん」

「御柳、よかはマシだぞ?」

「小学生かよ…」

「みゃーくん、あ、これもいーなー♪」

「変わらねーっての!」

「むう。あんま言うとみゃあって呼ぶぞ」

「なんだそりゃ」

「イヤ、今思いついた。猫っぽくていっかなーって」

「よくねーよ」

「だってみやくん、猫っぽいもん」

「どこが…ってかそれ定着させっ気か?」

「うん」

「…………(風船を膨らまし、割れる)」

「いーじゃん、俺限定の呼び名。そーいうのって特別っぽくてよくねーか?」

「特別、ねえ」

「そ、特別♪」

「ま、好きにすれば?」

「おう、そーするっ」


 特別な呼び名は、特別の証だから。

 ねえ、だから、呼ばせてくれない?






◆言い訳◆
えー…と。
やっちまいました、とうとう。
の華武高校です。御柳クンです。
屑桐さんも好きなんだけど、金沢はみやくんラーブv
なわけで御柳クンです。
なんだか華武高人気すごいですね〜。
ま、分からないでもないけですけども。
うっかりつまずいてハマッた人間の一人ですし、金沢も。

そしていきなりやってみたくなってやってしまった、会話文のみの話です。
たまーにしかやらないから、面白かった♪

そして天国の言っている御柳の呼び名。
誰も賛同してくれないけど金沢的にこう呼びたい。
だって皆あまりに御柳クンをばかばか言ってるんだもん…(泪)
みやくん、みゃーくん、みゃあ。
この三種類が金沢的御柳クンの呼び名だったりします(誰も聞いとらん)
ヤ、カワイイかな〜と思って何となくこう呼んでるんですけどね。
誰か賛同してくれないかしら……(遠い目)

これ、そのうち文書き足して小説部屋に移行。
これは絶対。(今まで何度そう言ったと思/強制終了)
だってうちの猿は御柳クンをみやくんて呼びそうなので(笑)
その理由付けはここに書いたよーん、みたいな(金沢壊れてます、いつもです)

そんなこんなで芭猿でした。
すでに出来あがってますけどね、この二人(笑)
金沢のハマリ度バロメーターは文を書いたかどうか、なので芭猿にはハマってしまった模様です。
読むだけじゃ満足できなくなってしまうと、自分でも書いてしまうんですよねー…
ま、楽しいからいっかv(いいんかい)