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日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2003/01/12(日) |
[SS・ミスフル]聞いてお願い。(猿片恋) |
好きだ好きだ好きだ好きだ。 どうしよう、大好きだ。 大好きで、でもどうしようもなくて、それでも好きって気持ちは止まってなんかくれなくて。 届いたりしないって分かってて、でも言いたくて仕方なくなったりなんかして。 言葉を飲み込んで、痛む心に眉を寄せてみちゃったりなんかして。 分かってんだよ。 あの人の目に俺が写ってるわけなんてないってこと。 分かってる分かってる分かってる分かってる。 誰に言われるまでもなく、この思いが不毛なんだってことぐらい。 抱え込んでる俺がいちばん、よく分かってる。 それでも、消せないんだ。 消せなくて、苦しくて、放り出したいぐらいなのに。 なのになのに、それなのに。 目が合うと嬉しいし、姿を目にしたそれだけのことで馬鹿みたいにドキドキしちゃったりなんかして。 声が聞けると涙が出そうになったりして。 自分の気持ちなのに、どうして抑えきれないんだろう。 喜んだり哀しんだり怒ったり笑ったり。 心ってのは、どうしてこんなに忙しく変わって、人を振り回すんだろう。 それでも捨てられないのが、生きるってことなのかな。 難しいことはよく分かんねーけど。 苦しいばっかりじゃないから生きられるってのは、少しだけ、分かる気がする。 あの人のこと考えてるだけで楽しかったり、嬉しかったりするこの心地は、知ることができて良かったと思うから。 それだけは、どれだけこの思いを抱いてるのが苦しくても変わらないから。 届かないって。 届くわけないって。 理性では分かってるのに、それでも捨てられないのは。 誰かが誰かに思いを向けるってのが、理屈じゃないからだと思う。 俺だけじゃない、きっと誰しもが抱えたことのある、生きてる限りは抱え続けるだろう思いなんだろうって。 そんなことを言い訳みたく考えながら、未練たらしく思い続けたりして。 諦めが悪いのなんて自覚してる。 だって捨てられないって分かってるなら、付き合い続けるしかないだろ? だったらとことんまで付き合うしかないだろ? 俺は大概、前向きだったりするからさ。 届くわけなんてないって思ってるのに、それでも、心のどこかでいつか届くだろうって思っちゃってたりするんだ。 馬鹿みたいに思い続けて、こうやって言葉にしてれば、いつか届くだろうって。 甘い考えだなって分かってるよ。 けどさ、思わずにいられないから。 未来のヴィジョンは、どうせ見るなら明るい方が良い。 それが例えば、叶うはずもないのだとしても。 1%でも可能性っていう曖昧なものが存在してるなら、俺はそれに縋ってやる。 言葉には力があるから。 呟き続けてやる。 この思いが届くまで。 この思いが叶わずとも、せめてアナタの耳に届くまで。 うん、そう、呪いみたいに。 いっそのこと、呪われてくれませんか? ……なんて、物騒なことを思いながら。 それぐらい、好きなんだってこと。 好きだ好きだ好きだ好きだ。 大好き、なんだよ。 ……聞いて、お願い。 アナタが、好きです。 先輩←猿野。天国片想い。 なんとなーく、相手は牛尾かしら? 的なカンジがしなくもない。 まぁ虎鉄でも鹿目でもいいんだけどさ(笑) 書いてて切なくなった親馬鹿な私。 でも、ちょっと自分の気持ちも入ってるかな(苦笑) |