日々徒然ときどきSS、のち散文 |
2002/06/27(木) |
[SS]エンドロールはまだ遠い(NARUTO/サクラ独白) |
「どうなっちゃうのかなぁ、これから……」 呟いた声は、風にかき消されそうで。 さすがに涙は浮かんでこなかったけど、なんだか無性に寂しくなった。 エンドロールはまだ遠い 中忍選抜試験は、想像以上に苛酷だった。 勿論それなりの覚悟はしてたし、無傷で終われるなんて最初から考えちゃいなかったけど。 私の覚悟は、私のしていた覚悟は、やっぱりただ"それなり"だったんだと思い知った。 忍びの世界の血生臭さを、改めて思い知らされた気がした。 ……私の、力量がどれほどなのかってことも。 中忍選抜試験、 私は髪を切って、 サスケ君は呪印を負った。 そして私は、中忍選抜試験に落ちた。 「首がスースーするなぁ」 長かった髪を切り、最初に思ったのはそんなことだった。 切ったことは後悔してないし、むしろ誇りと言ってもいいぐらい。 ……まぁ、ちょっとは、やっぱり、寂しいけど。 ちなみに今私がいる場所は、木の枝の上だったりして。 里の中心街辺りがよく見えるここは、小さい頃からのお気に入り。 小さい頃は、木に登ったりはしてなかったけどね。 この間修行と称して登ってみたら、すっごく眺めが良くて。 それから私は、暇を見てはここに来るようになった。 誰にも教えてない、秘密の場所。 一人きりになれる、場所。 昨日、私はいのとサスケ君のお見舞いに行って。 でも、サスケ君はいなかった。 病室のベッドは空っぽ。 開け放たれたままの窓から風が吹き込んで、薄緑のカーテンを揺らしているのがやけに印象に残って。 その後、リーさんに会った。 …会った、とは言わないかもしれないけど。 怪我をして、ボロボロの体で。 動くだけでも辛いだろうに、あの人は前を向くことをやめていなかった。 敵わないな、と正直思った。 だって、私は。 私だったら、忍びとして再起不能だなんて言われたら。 きっと何もできなくなる。 頭の中真っ白になって、動けなくなる。 でも、リーさんは。 そんな言葉を受け容れることなく、ただひたすら自分の信じた道を歩もうとしていた。 きっとあの人は、自分がどんな状況に追い込まれようと。 絶望することを、知らない。 その強さが、羨ましくて。 ガムシャラなまでのその姿勢が、少しだけ妬ましくて。 涙が、零れました。 サスケ君は、いない。 ナルトも、さっき尋ねたけどいなかった。 きっとどこかで修行してるんだと思う。 本当は。 本当はね。 私、悔しかった。 だって、私の取柄って言ったらこの年齢にしては働きのイイ頭脳ぐらいで。 今だって、図書館で借りてきた分厚い本抱えたりなんかしてるけど。 私がどう頑張っても、サスケ君にも、ナルトにも、追いつけない。 それが、悔しい。 二人といればいるほど、自分の力量不足を思い知らされるみたいで。 分かってる。 人にはできることとできないことがある。 自分にできることをするしかない、そんなことぐらい。 でも、頭で理解してても気持ちは追いついてくれない。 悔しい悔しいって、抑えつけてもその気持ちが溢れてくる。 でも、ねえ、まだ終わりじゃないでしょう? ううん、終わらせてなんかやらないんだから。 絶対絶対、見返してやるんだから。 運命を司る神様が驚くような逆転劇、絶対見せてやるんだから。 だって、悔しさは成長する為の布石みたいなものだもの。 悔しかったり苦しかったりするから、人は成長して、変わっていくんだもの。 まだまだなんだから。 これからなんだから。 エンドロールなんて、人生の終わりに転がってるものでしょ? だったら、まだ遠いもの。 ピリオドなんて、打ってあげない。 女の子は、存外諦めが悪いんだから。 ◆言い訳◆ NARUTOです。サクラちゃんです。好きなのよ〜(笑) なんだか最近萎えてきてますが、この漫画はノーマルカップリングでしか萌えません。 何故なのか自分でも謎ですが。サクラちゃん至上主義です。 最近すっかりつまらないので自分的妄想に走ってみましたってカンジですな、この話。 シカマルに参謀役とられて、じゃぁこの子の存在意義はどうなのよきっしー。みたいな。 取って付けたように幻術が云々言われても腹立つだけなんですけど。 ちうかぶっちゃけNARUTOは同人萌えです。 素敵サイトさん(女の子中心)周ってるだけで満足です。 原作よりよっぽどいい話書く人たくさんいるし。 なんかね〜、風呂敷広げ過ぎて収拾つかなくなってんちゃうかなー最近。 とかとか、NARUTOファンを敵に回すようなことを平気で書いておりますが。 好きキャラの存在薄いと訴えたくなるっすよねえ??!! でもこの話、予定してたのとちがくなっちゃった。最初はいのと話してるどっちかっつーとギャグっぽいノリだったのに… でも多分そのうちお蔵入りしたやつもこっそり書くかも。需要ないのにね(笑/だってサンルサイトだもん〜) |