日々徒然ときどきSS、のち散文
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2002/06/01(土)
SS・ワンピ]意地悪っていうのは。



「……なーに人のことマジマジ見てんだよ。アレか? 俺があんまりイイ男だから見惚れちまったか?」
 椅子に反対向きに座って、椅子の背に顎を乗せてサンジが料理する姿をジッと見ていたら。
 俺の視線に気付いたらしいサンジが、にやにやと人の悪そうな笑いを顔に貼りつけて俺の方を振り向いた。

 ……訂正。人の悪そうな、じゃない。
 実際サンジは、人が悪いんだ。
 意地悪だし女となると見境ないし(あ、でもチョッパーのトコのばあさんにはそーでもなかったか)口は悪いしこれでもかってぐらい煙草吸うし不思議眉だし料理は上手いし……あれ?
 なんか途中からおかしくなったけど、とにかく!
 サンジは意地が悪い、うん。それは決定だ。

「おいルフィ? 何ボケっとしてんだ?」
「サンジがいー男だから見惚れてた」
「……棒読みでぬけぬけと何言ってやがる。つまみ食いならさせねーからな」
 ぺち、とフライ返しでデコを叩かれた。
 言いたいことだけ言って、でもその耳が赤くなってるのを俺はちゃんと見た。
 説得力ねーなー。

 サンジは自分をカッコイイと思ってる。まぁ実際容姿はいいよな〜とは俺も思うけど。
 ゾロなんかに言わせるとサンジみたいなのは"ナルシストのスケコマシ"って言うらしい。世の中にはいろんな言葉があるよなぁ。
 まぁ、それはともかく。
 サンジは忙しいヤツなんだよな。
 意地悪かと思えば照れるし。
 "麗しの女性"にメロメロになってるかと思えば、次の瞬間俺達に怒鳴ったりできるし。


「……おいルフィ」
「なんだ?」
「つまみ食いしないって約束できるなら、味見させてやるけど…どーする?」
「するするするっ!!」

 ホラな。照れたかと思えば優しいし。
 面白いよな〜、サンジって。
 だから最近俺、ますますキッチンを離れられなくてさ。
 嬉しいけど、ちょっと困ってっかも。
 でも美味いモン食えるし、サンジ見てると飽きねーし。こんなんもいーな、と思うんだ。





◆言い訳◆
なんとなく書いてみました。
日記の代わりに、突発SS。もっと短くなる予定だったのは内緒内緒。
これからも気が向いたらやるかと。
でもってそこから救済と称して手直ししてNOVELとしてUPしたりとかするかと。
更新遅いんで、せめてここでってカンジに。
まぁ日記まで見てくれてる人へ、せめてものサービスってことで。
サービスになってるのかどーかは分からんけど、心意気だけ汲んでいただければ。
こういうプチネタは結構浮かんでくる人なので。
ジャンルは多分バラバラですが。