日々徒然ときどきSS、のち散文
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1981/03/27(金)
散文]許す憎しみと、終わらない愛

「言い切る。」

人とか、物とか。

誰かを、何かを好きだって。
大切だって。
そんな風に思う気持ちとか、心とかは、絶対悪くなんてない。
邪魔になんてならない。

好きだって思う気持ちの分だけ、強くなれるから。
大切だって思う心の分だけ、優しくなれるから。

抱いた気持ちに間違いなんてない。
いくらでも、言い切ってやる。








「さよならは愛の響き」

消え去りたいの
消え去りたいの
あなたの心から
この街から
この部屋から
私の心から

私を忘れて
お願い 私を思い出さないで
生き返らせないで
愛されたこと
それが過去になるなら

綺麗事なんていくら並べても
駄目な物は駄目
今この時に
あなたの心に
私の居場所がないのなら

私はいないわ
消え去ったんだわ
だから

思い出さないで
忘れていて
そうすれば私は
死んだままでいられるから

振り返らないで
私を殺したままでいて
思い出さないで
思い出さないで

どうか

おねがい








「願い事は」

幸せのようなもの は
 幸せ じゃない し

愛 みたいな もの は
 やっぱり 愛じゃ、ない

偽者はどうやっても 偽者で
あたしはそれを 
 本物にする術を 持たなかった。

それでも

君と過ごした日々は
あたしにはとてつもなく大切で
幸せで
愛しかったんだ

それが 本物じゃない と 言われて、も
だから

離れても、届かなくても。
あたしは 想う    願う

たった一つだけ


君が 幸せで、ありますように。






(2004/12/04)