日々徒然ときどきSS、のち散文
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1981/03/24(火)
散文]女神よ理不尽な時代を笑え



たとえば


勝利の女神が笑ってくれなくても

それでも

勝てる気がした


拗ねて

そっぽをむいて

そんな女神を振り向かせるだけの材料なんて

この手に山ほどあって

それでも手のうちを晒さないのは

有り余るほどの自信があったから

それを支えてくれるひとがいたから


振られた賽の目

それがいくつで止まるか

なんて

振った本人にだって分からないことだろう?

じゃなきゃ

勝負は面白くない


女神の笑う声を聞きながら

さあ

拳を握れ


(2004.3.24)