日々徒然ときどきSS、のち散文
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1981/02/10(火)
散文]ありがとうとごめんねを



ごめんね

何度言ったか分からないその言葉を
飽きるほど繰り返そう

気付いたことがある
君に背負わせていたのだと

哀しみ
苦しみ
楽しみ
慈しみ

その全てを
断片ながら

背負わせていたのだと


ごめんね
ごめんね

コードを引き抜いて終わり
が結末なら
きっとすぐにもそうしただろうに

今日もこうして
しぶとく強かに愚かしく
何も学ばない瞳で
空を見上げているんだ


ごめんね
ごめんね
ごめんね

分かっているんだよ
本当は
こんなこと言ったって

君はだいじょうぶだって笑うんだろう
笑って
貰ったのは哀しいことばっかりじゃないから
だからいいよって
笑ってくれるんだろう

愚かしくも
赦してくれるんだろう

そう言ってくれるから
それが分かっているから
こんなことを言ってるのに

愚かしい君の笑顔に縋る
何より誰より愚かしい俺は
分かってるよ
本当は
ただ


君の 傍に いたいだけ




(2004.2.10)