日々徒然ときどきSS、のち散文 |
1981/01/06(火) |
[散文]ろぢうらブルゥス |
にゃぁーお。 「ああもうやんなっちゃうよなぁ。 なーなーそこのアンタ、そう思わねー? そうそう、とりあえず暇なら聞いてって。 愚痴りたくてたまんねー気分なの、今のオレ。」 たとえばこの世界のどれだけが 俺の事知ってるかって そんなん知らねー奴のが多いんだろーな そんなもん知ってっし どーでもいいよ 俺は俺の世界で生きてるしさ 今日の俺ってば運勢サイアク 財布スラれるし 自転車でこけるし 電車に傘は忘れるし 何もしかしなくても 不幸な星が頭の上回っちゃってるん? みたいなさ 泣きっ面に蜂だなんてさ もーここまで来ると笑うしかないってやつで フラレタ彼女に言われたよ 俺ってどーやら冷たいらしい 彼女曰くもっと甘えて頼って欲しいんだとさ よく言うよ 俺と別れたその翌日に 違う男と腕を組んでたくせにさ 甘え方なんざ知らねーよ そんなもん教えてもらわなかった 俺の世界に「それ」はなかった 憧れないなんて言わねーけどさ 欲しいとは思うけどさ 俺ってそーゆーキャラじゃねーの それを許せねーのは 何より俺なの だからできねーの ああまったく 世の中矛盾だらけだぜベイベ だからさ 俺はホントは待ってるわけ 俺ってば超強烈に しかも頑固に天邪鬼なんだけどもさ それを越えてくれる 所謂「運命のひと」っての? 強烈すぎる引力で でも誰より何より暖かく そんな風に俺を繋いでくれるひと 夢見てんなぁとは思うけど それってタダだろ オイシイじゃん 悪いけど 叶えてやろーなんて ハッキリきっぱり思ってっからね ………… あぁ まあ でもな 分かってんだって こんな路地裏で猫相手に ギターかき鳴らしてる こんな俺がさ ホントは彼女にフラレタのが むちゃくちゃ辛いんだってことぐらい なーお客さん 頼むからもちっと付き合って この情けないブルースに (2004.1.6) |